私にできることは他になかったのか・・・
亡くなった彼のことを今でも考えてしまいます。

先の見えない未来に絶望し、自ら命を絶つ難民の若者も増えています。そして、難民キャンプへの支援は減り続け、活動は継続の危機にあります。来年も支援を続けるために、12月31日までに1,500万円の資金が必要です。どうが、ご寄付で、絶望を希望に変えてください。

先の見えない未来に絶望する人々

シャンティ国際ボランティア会
2018年 冬募金ご協力のお願い

はじめまして、菊池礼乃です。

はじめまして。シャンティ国際ボランティア会の菊池礼乃(きくち あやの)と申します。私は今、タイの西部、ミャンマーとの国境近くにある難民キャンプにいます。

この難民キャンプで先の見えない未来に絶望する人びとについて、緊急にお伝えしたいことがあります。ぜひご一読いただければと存じます。

難民キャンプで生まれ、一度もキャンプの外に出ることなく大人になる人生がどれほど絶望的なものか、想像してみていただけますでしょうか?

私がいるタイの難民キャンプには、「難民キャンプが世界のすべて」である多くのミャンマー(ビルマ)難民がいます。あまりに多くの人びとが、先の見えない未来に絶望しています。自ら命を絶つ若者も増えています。あるキャンプ内での自殺率は、キャンプの外の約4倍にのぼります。

シャンティが運営する図書館のスタッフの親友だったナーカウさんという青年は、ある日、川で水死体で見つかりました。それは、とても浅い川でした。

ナーカウさんは図書館にも来てくれたことがあり、私の知人でもあります。そして、命を絶った知人は彼だけではありません。亡くなった人びとのために私にできることはなかったのか、今でも考えることがあります。

海外からの支援が減少

私がミャンマー(ビルマ)難民キャンプに着任してからの7年間は、別の国での定住の可能性が減り、難民キャンプ内での食料配給が減り、医療などのサービスが減るのを目の当たりにする日々でした。

私たちシャンティ国際ボランティア会が携わる教育分野も例外ではありません。教員への給与支払いは滞り、配布する教科書が足りていません。学校は存続の危機が続いています。

シャンティは難民キャンプ内で唯一、図書館を運営していますが、来年4月以降、事業を縮小することが決まりました。

これ以上、図書館を閉鎖しなくても済むように、図書館という学びの場所、安心の場所で、人びとの絶望を希望に変える手助けを続けられるように、どうか力を貸してください。

本当にあった話をご紹介します

ティクトゥーさんという難民の少女が結婚したのは、13歳、6年生の時でした。その結婚で彼女の生活は一変したそうです。ある時、彼女はシャンティのスタッフに話してくれました。

「毎日泣いてばかりでした。自分の人生には意味なんてないと感じていました。周りの人から軽蔑されていると思って、人の顔を見ることができませんでした。」

たった13歳で人生に絶望していた彼女は、家の外に出ることもほとんどなかったそうです。

そんな彼女が再び外に出るきっかけになったのが、シャンティが運営する図書館でした。友達に誘われて図書館で開催されているダンス教室に参加したティクトゥーさんは、図書館のユースボランティアとしても活動することになりました。

始めは自分にできるのか不安だらけだったそうですが、シャンティのトレーニングを受けて必要なスキルを身につけ、5年もの間、ボランティア活動を続けたのです。

彼女は言います。

「私にとって、図書館は、学校であり、新しい世界であり、未来を照らす光です。もう、過去の過ちへの後悔はありません。あるのは、未来への希望だけです。」

23歳になったティクトゥーさんは今、難民キャンプの図書館担当スタッフとして、私の同僚として働いています。

日本にいると、図書館が人生や未来への絶望を希望に変える場所になるとは想像しにくいかもしれません。
ですが、難民キャンプにある図書館は、外の情報を手に入れることができる唯一の場所、本やおはなし会を通じて生きるために必要な知識とスキルを身につけられる場所であり、そこで希望を見つける人は必ずいるのです。
日本の皆さまからのこれまでのご支援は、ティクトーさんのような人びとが人生の希望を見つけ、生きる力を身につけるために大切に使われてきました。そして、皆さまからこれからいただくご支援は、先の見えない未来に絶望する若者が、図書館で希望を見つけるための助けになります。

僕のすべては、難民キャンプの図書館から始まりました。

ある日、私たちの事務所のfacebookにメッセージが届きました。メッセージをくれたのは、シーショーさんというカレン人の男性です。

住んでいた村が襲われ、命がけで家族と逃れてきた彼がタイのミャンマー (ビルマ)難民キャンプにたどり着いたのは、 6歳の時だったそうです。彼のメッセージにはこうも書かれていました。

「シャンティの図書館は、僕の第2の家でした。絵本に描かれている美しい絵が大好きで、図書館にあったすべての絵本を何度も読みました。大好きだったのはお絵描きの日です。毎年、お絵描きコンテストにも参加していました。」

アーティストになること。それがシーショーさんが図書館で見つけた夢です。 24歳になった今、彼はアメリカに定住し、学校で生徒にアートを教えています。

図書館活動は、いわゆる緊急救援活動ではありません。ですが、未来に絶望する人びとは、今すぐに希望を必要としています。その点において、これは緊急の活動なのです。

どうかアジアの人びとのために、もう一度、力を貸してください。
あなたのご支援は、たくさんの人びとの絶望を希望に変えます。

  • お客様の声
    5,000円で、母語であるカレン語の教科書26冊を贈ることができます。
  • お客様の声
    10,000円で、17冊の絵本を難民キャンプ委の図書館に贈ることができます。
  • お客様の声
    30,000円で、移動図書館活動を1回行うことができ、図書館がない地域に本を届けることができます。

終わりに

私には、この地で生まれた2歳の息子がいます。仕事を終えて自宅に帰り、息子と過ごす大切な時間に、彼を見ながらよく考えることがあります。それは、10年後の彼に、未来への夢と希望を持ってほしいということです。そして、親に連れられて図書館にやって来る息子と同じような歳の難民の子どもたちにも、10年語、同じように未来への夢と無限の希望を持ってほしいと願っています。

私たち大人の一人ひとりが、すべての子どもたちの幸せを願い、自分ができることをすることで、子どもたちの未来は守られます。どうか、図書館活動を守るために、もう一度、あなたのお力を貸してください。

シャンティ国際ボランティア会
ミャンマー(ビルマ)難民キャンプ事業事務所
プロジェクトマネージャー
菊池 礼乃
あなたのご支援で、人びとの絶望を希望に変えることができます
どうか、12月31日までのお力添えをお願い申し上げます。
おいくらでもご無理のない金額のご寄付で、若者の絶望を希望に変えることができます。

シャンティへのご寄付について

シャンティにご寄付いただくと税制上の優遇措置が受けられます。詳しくは「税制上の優遇措置について」をご覧ください。

【ご利用いただけるクレジットカード】
VISA、MASTER、JCB、アメリカンエキスプレス

組織概要

名称 公益社団法人シャンティ国際ボランティア会
住所 〒160-0015 東京都新宿区大京町31 慈母会館2・3階
会長 若林 恭英
設立 1981年12月10日
活動地 カンボジア、ラオス、ミャンマー(ビルマ)難民キャンプ、アフガニスタン、ミャンマー、ネパール、タイ(※タイは現地法人と協働)
設立 1981年12月10日

Photo by 川畑 嘉文 / Yoshifumi KAWABATA

千葉県生まれ 千葉県在住 / 1976〜
ペンシルバニア州立大学卒業 専攻は国際政治。

著書「フォトジャーナリストが見た世界-地を這うのが仕事-」(新評論)

ニューヨークの雑誌社勤務時代に9.11を経験し、記者職を捨て写真の道に進むことを決意。2002年、会社を退職しタリバン政権崩壊後のアフガニスタンを訪れ取材を行った。帰国後、東京の撮影事務所にて写真技術を学んだのち、2005年フリーランスのフォトジャーナリストとなる。現在は、世界中の難民キャンプや貧困地域、自然災害の被災地などで取材を行い、雑誌や新聞などに写真と原稿を寄稿している。また、ドキュメンタリー動画の製作にも携わり、過酷な途上国の現状を伝える活動も行なっている。