シャンティ国際ボランティア会
2019年 冬募金ご協力のお願い

「母国に帰っても、ここに残っても将来が見えません...」
どちらの道を選んでも、難民の子どもたちを過酷な運命が待ち受けています。どの道を選んでも、子どもたちに力強く生きてもらいたい。しかしそのための支援が足りません。どうか、12月31日までにあなたのご寄付で、悲しい運命を生きる子どもたちの人生を変えてください。
支援が減り続ける難民キャンプに残るか。受け入れ体制が整っていないと知りながら、命がけで逃れてきた母国に帰るか。それは、究極とも言える選択です。あなたならどちらを選びますか。そして、大人である私たちは、子どもたちのために何ができるでしょうか。
ソー・ラ・エ・ブルー君は、ミャンマー(ビルマ)難民です。重い病を患う父親に代わって母親が働くことで、少年は学校に通い、家族は貧しいながらも生活することができていました。あの悲劇が起きるまでは...

それは、ある前の日のことでした。橋を渡っていた母親が、足を滑らせて川に落ち、命を落としてしまったのです。そして、病気の父親がソー・ラ・エ・ブルー君を育てることを諦めた日、ソー・ラ・エ・ブルー君は、難民であることに加えて、孤児になったのです。

 「いつか、チャンスがあればまた学校に行きたい」

そう話す彼は今、新たな選択を迫られています。それは、母国であるミャンマーに戻ること。喜ばしいことのように聞こえるかもしれません。ですが、母国に帰る難民たちを待ち受けるのは、今よりも厳しい環境である可能性が高いのです。未だに、住む場所も、生計を立てるための農地も十分に確保されていません。

「難民キャンプから持って帰ってきた本を読んでいたけど、ぼろぼろになってしまったので、捨てなくてはいけませんでした」

11か月前にミャンマーに戻ってきた10歳の少女、ナー・マ・バアン・テインちゃんの言葉です。父親には仕事がないのでお金もなく、学校の勉強についていくのは大変だそうです。


 今、シャンティでは、母国に戻ってきた難民の子どもたちが学びを続けられるように、戻り先の村の人々と共に暮らしていけるように、ミャンマーのある村でコミュニティ・リソース・センターと呼ばれる施設の建設を急ピッチで進めています。この施設がオープンする日には、必要な本をすべて揃えて、子どもたちを迎えたいと思っています。

どうか、ミャンマーに帰ってきた子どもたち、タイのミャンマー(ビルマ)難民キャンプに残る子どもたち、そして、シャンティが活動するアジア各地の子どもたちのために、あなたの力をお貸しください。

温かいご支援をありがとうございます。また、今年の災害により被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。2001年にインターンとして入職してからずっと、私はソー・ラ・エ・ブルー君のような子どもたちのために活動してきました。この7月に事務局長に任命され、その想いを一層強くしています。
 学校に通っていないソー・ラ・エ・ブルー君や、ぼろぼろになった本を捨てなくてはいけなかったナー・マ・バアン・テインちゃん、そしてすべての本を読む機会を奪われている子どもたちにも、どうか、本をプレゼントしてください。あなたのご寄付で、子どもたちの人生を変えてください。

シャンティ国際ボランティア会 事務局長 山本英里

大切な取り組みとして移動図書館活動があります。移動図書館があれば、働く子どもたちが絵本や本に初めて触れる瞬間を作ることができます。

  • お客様の声
    5,000円で、子どもたちの人生を変える本を8冊贈ることができます。
  • お客様の声
    10,000円で、子どもたちの人生を変える本を16冊贈ることができます。
  • お客様の声
    30,000円で、子どもたちの人生を変える本を48冊贈ることができます。
あなたのご寄付で、子どもたちの人生を変えてください。
どうか、12月31日までのお力添えをお願い申し上げます。
おいくらでもご無理のない金額のご寄付で、働く子どもたちは負の連鎖から抜け出すことができます。

シャンティへのご寄付について

シャンティにご寄付いただくと税制上の優遇措置が受けられます。詳しくは「税制上の優遇措置について」をご覧ください。

【ご利用いただけるクレジットカード】
VISA、MASTER、JCB、アメリカンエキスプレス

組織概要

名称 公益社団法人シャンティ国際ボランティア会
住所 〒160-0015 東京都新宿区大京町31 慈母会館2・3階
会長 若林 恭英
設立 1981年12月10日
活動地 カンボジア、ラオス、ミャンマー(ビルマ)難民キャンプ、アフガニスタン、ミャンマー、ネパール、タイ(※タイは現地法人と協働)
設立 1981年12月10日

Photo by 川畑 嘉文 / Yoshifumi KAWABATA

千葉県生まれ 千葉県在住 / 1976〜
ペンシルバニア州立大学卒業 専攻は国際政治。

著書「フォトジャーナリストが見た世界-地を這うのが仕事-」(新評論)

ニューヨークの雑誌社勤務時代に9.11を経験し、記者職を捨て写真の道に進むことを決意。2002年、会社を退職しタリバン政権崩壊後のアフガニスタンを訪れ取材を行った。帰国後、東京の撮影事務所にて写真技術を学んだのち、2005年フリーランスのフォトジャーナリストとなる。現在は、世界中の難民キャンプや貧困地域、自然災害の被災地などで取材を行い、雑誌や新聞などに写真と原稿を寄稿している。また、ドキュメンタリー動画の製作にも携わり、過酷な途上国の現状を伝える活動も行なっている。